令和4年度ジュニアドクター育成塾の第一段階(前半)の活動紹介
舞鶴高専ジュニアドクター育成塾では、令和4年度も北近畿周辺の小学校5年から中学校3年までの児童生徒40名を第四期生として受け入れ、全11回で、理系の様々な分野について学習する第一段階育成プログラムの講座を実施しています。
今年度は7月30日(土)に入塾式と1回目の基礎講座をオンラインで実施し、その後は全て舞鶴高専での対面講座として、これまでに5回の講座を実施しています。
7月30日(土)の入塾式後に行った1回目の基礎講座と、8月17日(水)に実施した2回目の基礎講座では、木製ノギスの作製や、簡易分光器の作製と様々な光のスペクトルの観察など、工作や実習を取り入れながら、測定値の扱いや数学の基礎、プログラミングの基礎について学習してもらいました。
受講生達は、メンターを務める学生達のサポートを受けながら、熱心に講座に取り組んでいました。
2回にわたる基礎講座の受講後、参加した受講生達からは、「ノギスの使い方が分かったので、生活で使っていきたい」「分光器で色々な光のスペクトルが見られて楽しかった」「習っていないことを新たに知ることができて楽しかった」「プログラミングがこれまでよりできるようになって良かった」などの感想が寄せられました。
9月3日(土)、9月17日(土)に実施した3回目、4回目の講座では、様々な分野に関わるテーマについて学ぶ総合的学習を実施しました。
9月3日(土)は「エネルギー」をテーマとした総合的学習を行い、スターリングエンジンの製作や電気エネルギーに関する実験を通して、様々なエネルギーの種類や発電について学習しました。また、熱エネルギーから力学的エネルギーへの変換など、異なるエネルギーへの変換についても学習しました。
実施後、受講生達からは、「電気エネルギーや力学的エネルギーについて初めて知ったことが多くて面白かった」「実験をたくさんすることができたのでとても楽しかった」「スターリングエンジンを作るのが楽しかった」などの感想が挙がりました。
9月17日(土)は「防災」をテーマとした総合的学習として、原子力防災と自然災害について学習する講座を行いました。原子力防災についての講座では、講義と実験を通して発電や放射線について学んだ後、原子力防災について学習しました。また、簡易測定器を用いて、身の回りの空間放射線量も測定してもらいました。自然災害についての講座では、クイズやカードゲームを取り入れ、メンターの学生達を交え、皆でコミュニケーションを取りながら、自然災害と防災について学習しました。
実施後、受講生達からは、「自然災害は怖いと分かっていたつもりだったけれど、色々知らないことがあったり、避難したときに使う用具の使用方法など、今後使えそうなことばかりで楽しかった」「放射線のことが分かって良かった」「カードゲームで防災についてみんなで考えたりしたのが楽しかった」などの感想が寄せられました。
10月1日(土)からは、全4回で、二種類のテーマに取り組む課題学習の講座が始まりました。今後は、4回の課題学習を実施した後、留学生との交流会・研究者倫理の講義、招待講演などの講座を行い、12月末に開催する成果発表会に向けて、第四期生の皆さんと一緒に取組を進めていく予定です。