令和3年度ジュニアドクター育成塾の課題学習(後半)の講座を実施しました
10月23日(土)、11月7日(日)に、令和3年度ジュニアドクター育成塾の第6回、第7回の講座を舞鶴高専で実施しました。2つのコースに分かれて行う課題学習の後半のテーマを、2回にわたって実施しました。
Aコースの後半のテーマは「ロボット」です。倒れている3本のペットボトルを、なるべく早く立てることができるロボットを作製し、競技を行います。課題学習の1回目の10月23日(土)には、まずコンテストのルール説明を行い、その後、配布した工作キットや工具を用いて、実際にロボットの作製を行いました。
受講生達は、学生メンターのサポートのもとで、自分で説明書を読みながら、ロボットの組み立てを進め、基本の組み立てを行ったら、より早く安定してペットボトルを立たせるための改造を行っていきます。皆、集中して作業を進め、完成後はペットボトルをうまく立たせるための方法を模索していました。
課題学習2回目の11月7日(日)には、それぞれがさらに自宅で改良を重ねて仕上げた、競技用のロボットとペットボトルを持参し、予選リーグ・決勝トーナメントと競技を行いました。
競技では、制限時間内に3本のペットボトルを早く立たせた方の勝利となります。どちらも制限時間内に3本のペットボトルを立たせられなかった場合は、先にペットボトルを1本立たせた方の勝利となります。このルールで、学生メンターの審判のもとで競技を行いました。競技の際には、それぞれ、自分が作製で工夫したところや苦労したところについても発表してもらいました。
競技では、思い通りの操作ができた人も、うまく操作ができなくて悔しい思いをした人も居たと思いますが、講座の終了後、Aコースの受講生達からは、「他の人の作品を見て、自分の作品を改造したりしていて、とても楽しかった」、「自分で考えてロボットを作ったり改造したり、他の人と対戦することはなかなかないので面白かった」、「みんなのロボットを見て、こうしたらすぐ立つなど、参考になって良かった」などの感想が寄せられました。
Bコースの後半のテーマは「AI・IoT」です。このテーマでは、MESHを使ったプログラミングとIoT体験を行います。MESHには、タグと呼ばれる温度センサー・人感センサーなどの様々なセンサーがあり、このセンサーとタブレットやPCをBluetoothでつなぐことで、センサーで検知した情報をもとに、音を鳴らす、LEDを点灯させるなどの、様々なプログラムが作れます。課題学習1回目の10月23日(土)には、まず、タブレットを使って、MESHの基本操作について順番に学習し、最後に、身の回りのものに、「ちょっとの『便利さ』または『面白さ』をプラスしよう」というお題でアイデアを考え、各自でIoT作品の作製に取り組んでもらいました。
皆、基本操作を学習した後は、用意されたグッズ等を利用しながらオリジナルのIoT製品について検討し、1回目の講座の終了後は、MESHを持ち帰って、それぞれが自宅でIoT製品の作製に取り組んでもらいました。
課題学習2回目の11月7日(日)は、各自が完成させたIoT製品と発表資料を持参し、自分の作品についての発表会を行いました。受講生達はグループに分かれ、決められた時間内で自分の作品についての発表を行い、他の受講生の発表を聞いて、質問を行いました。メンターの学生達も加わり、活発に質疑応答が行われました。
最後は、受講生どうしの相互評価をもとに、優秀な発表をした受講生2名に賞状が贈られました。
講座の終了後、Bコースの受講生達からは、「みんなのアイデアを聞いて、自分の作品につなげることができたことが楽しかった」、「発表は、最初は緊張の方が強かったけれど、後半は慣れてきて楽しくできた」、「他の人たちのアイデアがとても面白くて勉強になった。色々な発表が聞けて楽しかった」などの感想が寄せられました。
次回の講座は11月20日(土)に実施します。次回は、研究者倫理の講義と、9月に実施できなかった、総合的学習(防災)を行います。