令和2年度ジュニアドクター育成塾の第8回目の講座を実施しました

11月3日(火・祝)、令和2年度ジュニアドクター育成塾の第8回目の講座をオンラインで実施しました。今回は、2つのコースに分かれ、6回にわたって行う課題学習の後半のテーマの最終回です。

 

Aコースの後半は、「ロボット」をテーマとした課題学習として、「時間内にたくさんのペットボトルを立てよう」というお題で、送付した工作キットを使用して自分達のアイデアでロボットを作製しました。最終回の今回は、いよいよ作製したロボットによる競技となります。受講生達には各自でカメラの位置を調整してもらい、制限時間1分で、3つの倒れたペットボトルをできるだけ早く立たせることに挑戦してもらいました。

かなり難しいルールであったにもかかわらず、当日の競技参加者17名のうち、8名が制限時間以内に3本のペットボトルを立たせるという健闘ぶりでした。また、当日うまくペットボトルを立たせることができなかったロボットの中にも、面白い仕組みを取り入れたものがたくさんあり、見ごたえのある競技となりました。

競技後には、メンターの学生達から受講生への質問や、受講生どうしの質問を通して、お互いのアイデアについて学び、健闘をたたえ合いました。

 

Bコースの後半のテーマである「建築・環境」の最終回は、「環境」をテーマとした課題学習として、汚れた水の再生を行います。今回は、あらかじめ、人工的に作られた汚水(繊維質、粘土鉱物、墨汁、インクの混合液)と、水の再生を行うための実験器具、凝固剤、活性炭、ろ紙、綿などを郵送し、これらを利用して、汚水をきれいな元の水に再生する実験に取り組んでもらいました。
まず、最初に基本的な水の処理法についての説明を行い、これから再生を行うまっ黒な人工汚水を確認しました。

続いて、3~4名ずつのグループに分かれ、メンターの学生達によるサポートのもとで、水の処理に取り組みました。

オンラインでの実験の講座ということで、はたして順調に作業が進められるのか、心配していましたが、受講生達はメンターの学生達とのやり取りを行いつつ、試行錯誤を繰り返しながら水の再生(処理)に取り組み、講座の終了時には、多くの受講生が、最初は真黒だった人工汚水を、かなりきれいな状態まで再生することに成功しました。

上の左側の画像は30分ほど処理を行った時点、右側は講座の終了時の処理水の様子です。

今回、再生を行った水は舞鶴高専に送り返してもらい、処理の成果を確認します。

 

次回は11月15日(日)に、大阪大学の南裕樹先生を講師に招いて、招待講演「モノの動きをデザインする」を行います。招待講演の後は、研究者倫理の講義、第一段階の最終日に行う成果発表会の説明も行う予定です。